「熊野川パックラフト⑥〜ゴール!!」第564回サルシカ隊がいく

投稿日: 2017年06月01日(木)09:38

夜8時に寝たら、そりゃあ翌朝は早い。
わたくしは4時半に目が覚めた。
それでも8時間半も寝ている。
夜中に一度も目をさますことなく、本当にぐっすりと眠っていた。

のそのそと昨夜の火のあったあたりに行き、ストーブのに小さな鍋をかけて火をつける。
ガスのシューという音がやたら響く。

ガスをとめ、コーヒーを淹れる。
ガスの音がなくなると、静寂が思い知らされる。

静かな川の流れ。
遠くで鳴くうぐいすの声。

ぼんやりと何も考えずにコーヒーをすする。
こういう時間を長く過ごしていなかったなあ。

大体誰かがコーヒーを淹れると、みんな起きてくる。
音ではなくて匂いで目をさますのだ。

昨夜、早々に寝てしまって食べなかったチキンラーメンを朝ごはんにする。
朝ラー(笑)。

わたくしと中谷の父ちゃんは朝めし抜きのつもりだったけれど、あまりにすばらしい匂いなので思わず食べてしまった(笑)。

ゆっくり荷物をまとめて、あたりをきれいに片付け、午前7時前に出発。

静寂の川を漕ぐ。
パドルが水をとらえる音だけが静かに聞こえる。

風もまったくなく、川面がガラスのようだ。

ジェット船の始発は朝9時半。
まだまだ余裕がある。
思わず笑みがこぼれるケロリン。

ゆっくりとゆっくりと、流されていく。

1時間もしないうちにゴール地点の目印である橋が見えてくる。
あの橋をくぐって500メートルほどくだったところがゴールだ。

入鹿温泉瀞流荘が見えてきた。
ジェット船のチケットを販売しているあのホテルのまえの河原がゴールなのだ。

ゴール。
もう少し漕ぎたかったなあ。

荷物をまとめて移動。
河原は広く、大きな石がごろごろしてるので歩くのが大変。

瀞流荘へ。
今回はこちらに荷物を預かってもらって、ジェット船で瀞峡に戻ることに。

おとなひとり1030円の乗船チケットを購入し、小川口乗船場へと向かう。
途中、建物の屋根にカワセミが。

ヨタヨタと歩いて乗船場へ。
きのう来た場所に戻ってきた。

あのケロリンを苦しませたジェット船がまもなくやってくる。
が、カヤックを下りたケロリンにはもはや怖いものはないのである(笑)。

次回、いよいよシリーズ最終話。
ジェット船で瀞峡を走り、温泉とラーメンでハッピーになります!!!